読書本紹介②~スラムダンク勝利学~
こんばんは、コムロです。
自分は根っからのスポーツ人間でして、昔は野球と陸上競技をやっていました。
でも、大学時代に大学の友達から影響を受けまして「NBA」にドはまりしたのです。
NBAはNational ProBasketball Associationの略でバスケットボールの世界最高峰のリーグです。このバスケットの世界最高峰のリーグに自分は魅力を感じてしまいそこから毎日のように見るようになりました。
そこからNBAのみならずバスケットボールにもはまるようになりました。
当然バスケットボールにはまると避けては通れないのが「スラムダンク」ですね!
当然スラムダンクにもはまりました。わざわざ漫画喫茶に行って一晩で全巻読破したのも懐かしい思い出です。
以前、スラムダンク関連の本を探しているときに見つけたのが今日紹介をする「スラムダンク勝利学」です。
著者紹介
このスラムダンク勝利学という本ですが、2000年10月10日に発売をされています。
著者が「辻 秀一」さんという方です。
プロフィール
1961年東京生まれ。
北海道大学医学部卒業後、慶應義塾大学で内科研修を積む。
人の病気を治すことよりも「本当に生きるとは」を考え、人が自分らしく心豊かに生きること、 すなわち“人生の質=クオリティーオブライフ(QOL)”のサポートを志す。 その後、スポーツにそのヒントがあると考え、慶大スポーツ医学研究センターを経て、 人と社会のQOL向上を目指し株式会社エミネクロスを設立。
応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織のパフォーマンスを最適・最大化する、 自然体な心の状態「Flow」を生みだすための独自理論「辻メソッド」によるメンタルトレーニングを展開。 スポーツ・芸術・ビジネス・教育の分野で多方面から支持を得ている。 活動の場は多くの企業へ広がり、 講演活動や産業医、Chief Health Officer、社外取締役など様々な視点から、企業の健康経営のサポートやフローカンパニー創りにも取り組む。
さらに、スポーツの枠を超え、コンサルタントとしても幅広く活動。行政・大学・地域・企業・プロチームなどと連携し、 スポーツの文化的価値「元気・感動・仲間・成長」の創出を目指す。活動は多岐にわたり、 心豊かに生きるためのヒントを探るトークイベント「スポーツ文化フォーラム」や、 子どもから大人まで様々なスポーツが1日で楽しめる「エミネランド」を主催。
引用元:
プロフィール:PROFILE|スポーツドクター辻秀一 オフィシャルサイト
スポーツドクターが本業なのですが、一方でメンタルトレーニングや本の執筆もされておりマルチに活動をされている方なのだなという印象を受けますね!
本を紹介する理由
私がこの本を紹介する理由は、スポーツを題材にした本であるものの、実は社会人として身に着けておくべき習慣やメンタリティーを細かく書いているからです。
スラムダンクから学ぶべきことは非常に多いのです。当時はただ単に面白いからという理由で漫画を読んでいましたが、他の視点から改めてスラムダンクという漫画を読んでみるのもいいでしょう!
本の要約
こうなりたいという目標を持ち続ける
意識的にこうなりたいという理想像を自分の中で明確に描いていることが重要であると筆者は述べています。確かに現在の立ち位置から現実的な目標を立てることは必要かもしれません。しかしより壮大な目標を想像して建てることが大切であるのです。
湘北高校の赤木は今年の目標を「全国制覇」とみんなの前で明言しています。
彼は湘北高校に入学した時から、まったく”根拠”がないにもかかわらず「全国制覇」と叫び続けていました。彼の考え方や行動は常にこの「全国制覇」のためにあり続け、決してあきらめたことはありませんでした。すると不思議なことに三年になるとスーパールーキーの流川が入り、中学時代にMVPを取ったことのある三井やリョータが戻り、そして花道までもが加わり、”根拠”が後からついてきて、目標が源氏のものとして見えるようになってきたのです。
出典元:スラムダンク勝利学:第2章 自主的な目標設定をしよう! より
消極的な目標設定の姿勢では全く目標には到達しません。しかし積極的に目標の設定を行うことができれば目標の実現には近づいていくのです。
しかし、ただ単に目標を設定しても実現するわけではなく、同時に目標を達成した時の素晴らしさをイメージすることも必要になってくると筆者は述べています。
常勝軍団といわれているチームが毎年勝つことができているのは「いい選手がいる」「昨年優勝した」「またいい選手が入ってくる」などの”根拠”があるからではありません。「その目標を達成したら、どんなに素晴らしいのか」を知っているからで、だからこそ再びその実現に向けての”根拠”を作るように精いっぱい努力をするのだといわれています。
つまり”根拠”がなくても、しっかりした目標設定と、目標を達成した時のイメージが湘北のゴリ(赤木)のように強くできていれば、実現性はさらに高まることになるのです。
出典元:スラムダンク勝利学:第2章 自主的な目標設定をしよう! より
目標達成に向けて断固たる決意をする必要がある
目標を口にするだけではいけません。目標を達成するためには、各個人が役割および目標を理解する必要があります。
根拠のない目標を達成するにはその目標を達成する過程において多くの困難が伴います。だからこそその目標を達成するために断固たる決意、覚悟が必要なのだと筆者は説いています。
安西先生は山王工業戦の前夜にごりをはじめ皆に確かめるのです。「全国制覇」という、遠く困難な行先を決めただけに、それを目指す過程において、たとえ相手が王者・山王工業で想像以上の強さを見せつけられても、(「全国制覇」を目指すために困難を乗り越える)という断固たる決意が、どうしても必要だったのです。
出典元:スラムダンク勝利学:第3章 目標達成の鍵は、理解と覚悟だ より
目標を立てたのであれば、それを口先だけのものにするのではなく、断固たる決意のもと、決して口先だけのものにしてはいけないのです。
変化の集大成こそ結果を生む
スポーツ、ビジネスの場において重要なのは結果ですが、その結果を生むために必要になるのは「良い結果を生み出すための変化をし続けること」なのです。
そしてその変化を恐れない、楽しむぐらいの能力を手に入れることが必要になると筆者は述べています。
たとえ勝てなかったとしても、ただ「勝てなかった」と嘆くのではなく、勝つためにふさわしい変化をしたのかどうかという点について振り返ってみることが大切です。
たとえ負けても、その試合でどう変化したのか、何を学びにしたのかということを常に意識して戦うことが重要です。
出典元:スラムダンク勝利学:第4章 心技体を変化させる より
そして敗北というのは、一見すると敗れていますが、それは次への道しるべとなる場合もあります。
我々が使う勝利や成功という言葉は、発見と同じ言葉なのである。競技においてさえ、競争に勝つ人が必ずしも「勝者」ではない。「敗者」のほうが多くを学ぶこともあるからだ。
~(中略)~
勝利とは自分自身について今まで以上のもの(変化)を発見して、自分の経験を通じて勝つためのより完璧な行動パターンや考え方のパターンを見つけ出すことである。
出典元:「勝つための思考法」~クリストファー・コンリー&ジョン・セイヤーより
以前もこのブログで紹介しましたが、かつての国民的スター、長嶋茂雄も「失敗は成功のマザー」という名言を残しています。
失敗や敗北は一見するとマイナスなイメージがありますが実は成功以上の経験をもたらしてくれるのです。
NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンもかつてこんな名言を残していました。
I’ve missed over 9,000 shots in my career. I’ve lost almost 300 games. 26 times I’ve been trusted to take the game-winning shot and missed. I’ve failed over and over and over again in my life. And that is why I succeed.
訳:私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功したんだ。
出典元:
失敗から変化できることは多く得られるのかもしれませんね。
全力を尽くすことで目標はいずれ達成できる。
正しい現在位置と目標を把握し、全力を常に尽くしていれば、目標を達成する時期はいつか訪れます。しかしなかなか目標を達成できないのは途中でその目標を達成する過程の中で、全力を尽くすことを忘れてしまっているからだと筆者は述べています。
では、この全力を尽くすというのはどういうことなのでしょうか。筆者は本の中で以下のように述べています。
全力を尽くすということは、練習や休息、勉強など、その時々に”するべき事”をできる限り一生懸命やることなのです。
出典元: スラムダンク勝利学:第10章 目標に向かって”石”を置いていく より
この全力を尽くす習慣を毎日行い、習慣化することができた人だけが目標を達成することができるのです。
目標に”情熱”を注ぐ
”情熱”の伴わない目標は実現しない
私がこの本の中で一番重要な部分を推すのであれば、今から紹介する部分です。
すべての目標設定の根本には、いかに物事に対して”情熱”が注がれているのか
これがすべてだと思います。
筆者も同じ意見です。いかに「正しい目標設定をすること」「全力を尽くすこと」
「今に生きる」「変化を重要視する」………等この本で様々紹介してきましたが、すべての根本は心の底からの情熱である、と。
この章が、筆者が本の中でもっとも伝えたい部分です。
情熱の伴わない目標など実現しません。単に目標だけでは、遠い行先だけが存在するようなものです。私(筆者)は目標に”情熱”が注がれることでそれが初めて、”ビジョン”になると思っています。”ビジョン”とは現在位置と行先(目標)の結び付けてくれる道のりのようなものです。いくら目標があっても、そこへ通じる道のりがなければ到達できません。だからこそ”情熱”が必要なのです。道があるからこそ、目標達成に向けていろいろなことを推進していくことができるようになるのです。
”情熱”が大きければ大きいほど、ビジョンという道のりはより太くなっていき、目標達成への可能性もより高まることでしょう。
出典元: スラムダンク勝利学:第11章 目標に”情熱”を注ぐ より
物事に取り組むときに、情熱がないとまず目標を実現することはできないということです。すべての行動の根本は何かを成し遂げたいや、こんなことを実現したいという心持が重要なのです。
この本で伝えたいこと
・自分がこうなりたいという姿を常に持ち続けること
・結果は自分自身が変化し続けることで生まれる
・目の前の物事に常に全力を尽くす
・目標や理想に対して情熱を持ち続けること
この4点こそ、この本が伝えたいことなのかなと思います!
スラムダンク好きにはたまらないこの1冊、ぜひ読んでみてください!
では、ではでは!